流租 辻月丹
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百足伝は居合の多賀自鏡軒の歌

「(百足伝は)多賀自鏡軒が門人に対して、稽古のたびに相手の人間を見て
指南をしたものです。」
中川士竜は残しています。(敬称略)

百足伝が平易な言葉で書かれた裏にあるものは
平易な言葉で歌として表現された百足伝を解きほぐす鍵はおそらく二つ。
それは

1) 平易な道歌として描かれたのは、どのレベルの門人にも口授できるように。
言わば、教える側の「修行上の心構え」の共有
2) 禅語を駆使でき、そして駆使する流租辻月旦が、それでもこの歌を後世の門人達に残したのは
平易なその内容が普遍のものであったから

というようなものではないでしょうか。

百足伝も我が物にして気剣体を一致させよ
百足(むかで)という虫は、百本足はありますが、歩くのに(足が絡むことがなく)不自由はありません。
剣術もまた同じように、気と剣と体が一致して無意識で行うようにならないといけません。」
と中川士竜は残しています。
私たちは凡人であることを胸に刻み、百足伝の心構えで修行に望まなければならないのでしょう。

1) 稽古には清水の末の細々と絶えず流るる心こそよき
百足伝最初の歌は、まさにこの中川士竜が私たちに目指すように言う
気剣体一致の無意識まで迫るための心構えのように思います。



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