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関東最大から日本全国へそして北米、ヨーロッパへ


このメッセージは、無外流明思派が隔月特集された「月刊 秘伝」の2012年3月号に掲載されました。


鵬玉会に、無外流明思派宗家が求めるものとして、以下のメッセージが最もわかりやすいため転載します。
これは「月刊秘伝」に掲載されたものです。


1) 「居合の形で実際に斬れる」こと
それが「居合とは何か」を解く鍵

今回の特集では形の説明の間に、その形での試斬をお見せしてきました。なぜ「形で実際に斬れる」ことの実証にこだわってきたかをご説明したいと思います。なぜなら、そこに「居合とは何か」というテーマを解く鍵があると考えるからです。

2) 居合の第一段階は刀の抜き方と納め方、
そして振り方 相手がいない試斬稽古
インターネットの百科事典“Wikipedeia”で見ると、居合の流派は実に60を超えて残っています。それぞれ同じ流派の中であっても、教える居合が居合の形だけである団体、言わばそれぞれが一人で行うだけの内容も多いようです。その場合頼りになるのは理論のみです。本来の居合が持っていたものは、鞘から放たれた刀による生きるか死ぬかという生死の境にあったはずです。しかし、理論のみであれば自然、居合道という“道”について語るしかなくなります。

私はこう考えます。居合で学ぶ第一段階は刀の抜き方と納め方、そして振り方です。居合の本義が抜き打ちであることは否定できない真実です。この抜刀、納刀という通常簡単に考えるところを徹底してやる。

もちろん、それには稽古が必要です。しかし、徹底して学び研鑽することで、巻きワラなどは簡単に抜き打ちで斬れるようになります。かつて歴史の中で居合が実際に使われる可能性があった頃、言わば日々が生きるか死ぬかの境に居て相手が向かってきた時代と違い、巻きワラは自分に向かって来ないのですから。この第一段階で簡単に斬れるという事を分かってもらうわけです。


2) 居合の第二段階は組太刀(剣術形)
駆け引きをする相手の存在

第二段階は組太刀(剣術形)です。相手が向かって来なかった第一段階と違い、今度は相手も向かってきます。言わば刀が鞘のうちにあるときから、敵との間合いの測り合い、呼吸の合わせ方、からだの捌きや運足と、相当な駆け引きがあることを知るのです。相手のことを考えずに勝手に動いたり、無駄な動きをしたら間違いなく斬られるということもわかります。


3) 斬ることを知り、相手との駆け引きを知った上での形稽古
誰もいないそこからが居合の入口

こういう試斬稽古や組太刀稽古の後に、ようやく第三段階があるのです。それは、自分一人で行う居合形の稽古です。

自分一人で行う居合形の稽古は何も考えなければ簡単で、深く知れば知るほど難しく厳しい。その違いは形をなぞるだけなのか、第一段階、第二段階の修練を積んで本来の居合の入口に立ったのかの差であろうと私は思うのです。

ですから一回刀を抜かせれば、その人の技量が分かります。本当は厳しい居合の形稽古を、なぞるだけのやり方で最初から教え、道だけを説くとき、流租や過去の英雄、剣聖が達した境地には行けないのではないでしょうか。


4) かつての剣聖達が生き死にと背中合わせに得たものを現代人の私たちが得るためには
我が無外流の流租辻月丹も、かつての剣聖達も、生き死にの中にあり、実際に斬ることを通じて得た、見たものがあります。
その先に古の英雄達が到達した道があったはずです。
先ず使えること、強くあることを求め、ようやく達し得た境地であるはずです。
であれば、生き死にも背中合わせにない現代を生きる凡人である私たちは、せめて試斬や組太刀と言った術の稽古を通じ、最終的に形稽古の先に道を見出し、武道家を生涯目指すしかありません。


5) 「道は術の中にあり」
道は道として最初からあるものではないのです。言わば、

「道は術の中にあり」

です。

さて、誌面も尽きようとしています。このたびの無外流明思派についての連載を企画していただきました月刊秘伝の塩澤様を始めとする関係者の皆様、そして種々協力して頂きました皆様方に深謝申し上げます。ありがとうございました。

最後に無外流流租辻月丹の言葉で終わりたいと思います。

 とにかくに本を勤めよ 末々はついに治るものと知るべし





鵬玉会のWEBサイトをご覧のあなたは、少なくとも武道に関心がある方だと思います。
鵬玉会は、私が数年に渡って一対一で教えてきた、武田鵬玉に預ける会です。
誕生の経緯は他の会と違います。
武田鵬玉が所属していた会の解散に伴い、「好きにやってみろ」と任せた会であるため、
裸一貫のスタートをさせることになりました。

しかし、彼は私がこの数年仕込んできました。
言わば彼は私の作品です。
そのため、無外流明思派の紋をつけることを許した数少ない一人でもあります。
居合型だけではなく、組太刀の深いところまで私が指導してきました。
まだまだ未熟ではありますが、これから会員になられる方には最も私に近い会の一つと言えるかもしれません。
ぜひ最終武道と言われる居合の奥深さを、
極真空手の創始者大山倍達総裁をもって「最も実戦的な居合だ」と言わしめた無外流の実戦性のおもしろさを
鵬玉と共に学んでいただきたいと思います。


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