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8)「剣客商売」「隠し剣鬼の爪」
宮川宗家 そうですよね。池波正太郎先生のドラマ、「剣客商売」も無外流でしたね。
新名宗家 まあ、ドラマの世界ですけどね。あれは一応塩川先生と私のビデオをプロデューサーが持っていって見てはいるんです。
宮川宗家 なるほど。私はあのドラマが好きなので、今日は身近に感じて嬉しいです。
新名宗家 見るのは見たんでしょうが、殺陣ですからね。いかに「見せる」か、が問題なんでしょう。武道の動きとは違いますからね。
宮川宗家 「雨あがる」もそうでしたね。竹藪の中で稽古しているシーンが印象的でした。明治の警視庁に残された記録によれば、新選組の斉藤一も無外流だった、と言います。
新名宗家 本当かどうか、それは私もわかりません。姫路藩の武士で、姫路藩が無外流だったので斉藤一も無外流だったのかもしれませんが。昨年NHK「そのとき歴史が動いた」で人気だった松平定知さんが、藤沢周平先生の「隠し剣鬼の爪」について番組化したいということで来られました。
宮川宗家 ああ、「そのとき歴史が動いた」は大好きでした。そう言えば藤沢周平「隠し剣鬼の爪」は無外流でしたね。
新名宗家 もちろん、実際は無外流に「鬼の爪」というものも、「隠し剣」もありません(笑)。
武田 え?ないんですか!?
新名宗家 ないよ(笑)!
武田 冗談です(笑)。
宮川宗家 (笑)。
新名宗家 松平さんと私が対談しました。松平さんのナレーションの中で、役者が立ち合う場面がありましたが、彼らの動きを見ていると派手なんですよねえ。今残っている古い武道というものは、本来命のギリギリでやりとりをするものじゃないですか。
宮川宗家 そうですね。
9) 「刃境」を超えれば「生き死に」がかかる
新名宗家 ぎりぎりの間合いから一歩どころか、足の親指の爪の長さ分動いて中に入る、言わば「刃境」を超えさえすれば生き死にがかかるというものです。それなのに、大きな動きで足を踏み出す、無防備に手を動かす。これが無外流だと思われたら困るなあ、と思ったものです。
宮川宗家 ただ、それで興味を持って武道の門をたたかれるのなら、まずはよしと言うところかもしれませんね。
新名宗家 そうですね。彼らは見せることに意味を見出す。我らは武道で命のやりとりを伝えていく。この違いを忘れてはいけないように思います。踊りを踊っているわけではありません。
宮川宗家 うんうん。
新名宗家 塩川先生が、「新名、無駄な動きをするなよ、コンマ何秒の世界なんだ、コンマ何秒無駄な動きをするだけで死ぬんだぞ」とよくおっしゃいました。まさにその通りだと思います。「殺されてしまう、死んでから「もう一回!」はないんだ、その無駄な動きをどんどん省いていったのが無外流なんだぞ」と繰り返し言われたことが、今の私の財産になっているように思います。最短最速で相手に刀を叩き込む、そのためにいかに無駄を省くか、ということですね。
10) 「無駄を省く」ことが重要
宮川宗家 「無駄を省く」ということが非常に重要だと感じます。私は今でも、「足の運びはこれでいいのか、これは無駄ではないのか」と自問自答することが多いんです。
武田 元々私は極真空手におりましたので、その創始者故大山倍達総裁が晩年「今でも正拳の握り方は本当にこれでいいのか、と考える」とおっしゃっていた姿と、宮川先生、新名ご宗家の姿がダブります。本当の武道家というのは、こうやって腰低く、求め続ける姿勢を持ち続ける人でありたい、と私は思いました。
宮川宗家 私が先代から学んだ形と、佐藤彦五郎さんがモノ忘れしないようにメモした動きや形、両者は一致しているのか。実は彦五郎さんはメモしただけですから、彦五郎さんにとってわかりきっていることは書いていないわけです。私はよく想像するんです。その書いていないことが鍵なんじゃないか、と。
新名宗家 昔に録画する機械なんかがあったらよかったですねえ(笑)。
宮川宗家 実は一行目、二行目の行間に最も大切な形や技が隠されているのではないか、と感じますね。それを読み取れるまでは、ひたすら稽古を積み上げなくてはならないのでしょうね。
新名宗家 書いていないところが実は口伝かもしれませんし、書き残せなかったのかもしれませんね。
宮川宗家 武道の世界は口伝、書き残さないものですからね。しかし、流祖の近藤内蔵之助も学んだ鹿島新當流の中興の祖と言われました大月関平という方がいらっしゃいます。この大月関平という方が天保13(1842)年に、鹿島新當流の神髄を後世に正しく残すために「兵法自観照(ひょうほうじかんしょう)」を書き残しました。その時代は剣術の流派が秘密主義に徹していた時代ですよね。
新名宗家 そうですよね。それを考えると凄いですね。
宮川宗家 そうなんです。口伝による伝承が多かった時代に、文書で残したことは、彼の功績として、高く評価されておりますし、現在でも鹿島新當流の皆さんたちによって大事に、そして大切に守られています。
11) ある程度うまくなったら教えられる
新名宗家 昔はパッとやってみせて「わかったか!?」というのが多かったです。「いえ、先生、パッとやられてわかるわけないです」って言いたいけど言えません(笑)。
宮川宗家 (笑)。そうですよねえ。昔は稽古のときでしか先生の形や技を見ることができませんでしたね。必死に見て、聞いて、長い間何回も稽古して、やっとのことで修めたものでした。先代加藤先生は常日頃「一日の稽古では畳の目一つしか進まず、稽古を一日さぼると畳の目二つ戻ってしまうぞ。毎日稽古せえよ。」とよくおっしゃっていました。大変でした。
新名宗家 細かい話はあまりしない。だから私は自分が苦労した分、工夫しました。
宮川宗家 どんな工夫をなさいましたか?
新名宗家 はい。大事なことは「間」の取り方なんです。足の動かし方ひとつにも本当は理由があるから、「その間で動いてはだめなんだよ」というのをある程度うまくなってわかるようになったら、口伝で教えることができるようになる、と考えています。剣術は相手が目の前にいるので、動きは想像できる。しかし、居合は相手がいないので、その理合を理解し、考えない限りはうまくなりません。
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