東京/福岡/熊本
無外流 居合 鵬玉夢録 No.23 2014..2.8
2014年のテーマ
行到水窮処 行きて到る 水の極まるところ
坐看雲起時
座して看る雲の起こる時
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「無外流居合
鵬玉夢録」を登録された方にお送りしています。
■INDEX
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┣1.【
鵬玉の吹毛方納密(すいもうまさにみつにおさむ) 「礼 その一」】
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┣2.【
2月16日(日) 福岡で無外流 居合の体験を】
┃
┗3.【
編集後記】
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【1】
コラム;鵬玉の吹毛方納密(すいもうまさにみつにおさむ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■
鵬玉の吹毛方納密■■
吹毛方納密
・・・「(たった一つの真理)は、毛を吹きつければ即座に斬れるような吹毛の剣の鋭さを持っているが、
これはどこにあるかと言えば、わが方寸の心(密)に納められている。」(大森曹玄老師
解説)
鵬玉から
武道を修行するときは技の成長だけではなく、心の成長も大事だと思いませんか?
何か考えるヒントが、あなたの心に納められるよう、波紋を一つ起こしてみますね。
私が何かを教えようというものではなく、「どう思われますか?」というスタンスです。
あなたや私の生きる力の一つになればいいなあ、と思います。
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第12回のテーマ 「礼 その一」
(このコラムはすでに鵬玉会会員用の「会員通信」に掲載したものを転載しています。
前後が入れ替わることをご了承ください)
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1)新渡戸稲造の「武士道」■新渡戸稲造が書いた「武士道」という本を最初に読んだのはいつだったでしょうか。
実は私はこの本の読了をを3回挫折しました。
■最初読んだときは予備知識の不足に無味乾燥に感じ他のを覚えています。
私も経験していますから、初めて読んだ方が「おもしろくなかった」と言っても仕方ないように思います。
そこには解釈が必要だと思うからです。
2)「礼」が最高に高まると「愛」に近づく?■「義」「勇」「仁」の後に新渡戸稲造は「礼」をとりあげています。
そこで「礼」が最高に高まると「愛」に近づく、というのです。
この一行はこのままでは難解です。
少し考えてみましょう。
この一行こそが「礼」を理解するためには重要だと思います。
■ひも解く鍵は、新渡戸稲造がアメリカ人であった奥さんのためにこの本を書いているということです。
奥さんの教養のベースはキリスト教です。ですからこのときの「愛」は恋愛ではなく、人類愛のような、
キリスト教における「愛」をさしているのでしょう。
しかし、そもそも「愛」とはなんでしょうか。
3)「礼」、それはリスペクト、相手への尊敬だ!■新渡戸稲造はこう言います。
「礼は寛容にして慈悲深く、人を憎まず、自慢せず、高ぶらず、
相手を不愉快にさせないばかりか、自己の利益を求めず、憤らず、
恨みを抱かない」
これを英語で表現するなら、おそらく「respect」が最も近いように思います。
リスペクト、「尊敬」です。
4)愛情は尊敬のによって成り立つ。それを形に表せば「礼」■人と人が意見や考えをぶつけあっても、「尊敬」があれば感情の衝突は避けられます。
それを形に表せば「礼」。礼儀です。
そして相手への尊敬が最大限に高まった状態が「愛」なら、
実は「恋愛」における愛情も、パートナーや親子の情愛もすべてがこの範疇に入ります。
そう考えれば、新渡戸稲造の論旨がすべて一直線につながり、謎が解けるような気がします。
愛情は尊敬によってなりたつ。
形に表せば「礼」。支えるのはやさしさ。
これはわかりやすいのではないでしょうか。
相手への尊敬を持って互いに接する。
それが武士道の一つの形だとしたら、今日からでも実践できそうです。
■さて。
鵬玉会のミッションは「無外流居合の普及・指導を通じて、武士道の醸成に貢献する」です。
私達は武士道に最も近い武道の一つを学んでいる、
と胸を張って今日の稽古に望みましょう。
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武田鵬玉
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【2】2月16日(日) 福岡で無外流 居合の体験を━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2月16日(日)9:30~11:30
▼福岡市民体育館
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福岡で鵬玉が指導いたします。
無外流の居合、日本刀を扱うという非日常を体験する。
無料体験稽古を受けたい、という方はお申し出ください。
よろしくお願いします。
▼無料カタログのご請求はこちらから
http://mugairyu.net/03_01_nyumon_s3.html
▼見学・無料体験のお問い合わせはこちらから
http://mugairyu.net/03_01_nyumon_s3.html
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【3】編集後記━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■東京は大雪になりましたが、これを読んでいらっしゃるあなたは大丈夫でしたか。
福岡は稽古をされる会員が増えているので、
西区もしくは中央区に一か所稽古場所を造ろうと思っています。
どこかいい稽古場所をご存知の方はお教えください。
■今年のテーマは
「行到水窮処
行きて到る 水の極まるところ
坐看雲起時
座して看る雲の起こる時」
いよいよ2月です。
あなたが、まだ会えていない方だとしたら、ご縁がつながることを祈ります。