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無外流 居合 鵬玉夢録 No.25 2014..4.22
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「無外流居合
鵬玉夢録」を登録された方にお送りしています。
■INDEX
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1.【鵬玉の吹毛方納密(すいもうまさにみつにおさむ) ┃ 「礼 その三 武道の礼法 無外流」】
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2.【東京に日本橋 浜町稽古場所を開設!】┃
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3.【次回 4/27(日) 熊本での鵬玉指導 無料体験受付中】┃
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4.【編集後記】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【1】
コラム;鵬玉の吹毛方納密(すいもうまさにみつにおさむ
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鵬玉の吹毛方納密■■
吹毛方納密
・・・「(たった一つの真理)は、毛を吹きつければ即座に斬れるような吹毛の剣の鋭さを持っているが、
これはどこにあるかと言えば、わが方寸の心(密)に納められている。」(大森曹玄老師
解説)
鵬玉から
武道を修行するときは技の成長だけではなく、心の成長も大事だと思いませんか?
何か考えるヒントが、あなたの心に納められるよう、波紋を一つ起こしてみますね。
私が何かを教えようというものではなく、「どう思われますか?」というスタンスです。
あなたや私の生きる力の一つになればいいなあ、と思います。
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第12回のテーマ
「礼 その三」
武道の礼法 無外流
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1)優美とはもっとも無駄のない動き
今回は、武道の礼法について考えてみたいと思います。
新渡戸稲造はその名著「武士道」の中で英国の社会学者スペンサーの
「優美とはもっとも無駄のない動き」という言葉を借りています。
「だから長い年月をかけて洗練された礼法というのは、最も無駄のない動きで、
その礼法の徹底した修練をすれば、余力を蓄えるのに役立つ」
というのです。
2)無外流の所作を考察する
新渡戸稲造は礼法を語るのに、茶道を通じて語りますが、私たちは無外流居合を学んでいるので、
日本刀と居合を通じて語りましょう。
無外流には、「走りがかり」という技があります。
座技や立ち技と違い、動きながら居合をする方法です。
この場合、出す足は左足です。
そしてそのまま左足から動きます。
これは左足から踏み込みさえすれば、抜刀の瞬間右足前になれることを暗に意味しています。
その習慣があるので、武士はどこかに踏み出す時、あるいは部屋に入るときも左足からです。
3)間合いの読み間違いは命を落とす
無外流では座る際には足をひきません。
これは座った位置が、立っていたときと変わらない位置にいれるように、という目的があります。
実際に組み太刀をやってみれば、その5cm、10cmが大きな違いであることがわかります。
もし足を引いて座り、間合いを読み間違えたり、
立つときに元の位置に戻れないとすれば、文字通り命取りになる、とされます。
4)武道の所作はお茶やお花とは違う
また、無外流では正座の際に足の親指を重ねません。
敵はまさにその瞬間に襲ってくるかもしれません。
襲ってくるのは、右からでしょうか。それとも左からでしょうか。
どちらから襲ってくるかわからないわけですから、
右足も左足も自由に踏み出せるようにしておかなければならないのでしょう。
5)常に相手を想定する
刀礼の際にも、相手から視線を100%はずしてしまい、目を伏せてしまうことは
鵬玉会ではしていません。
極真会館の松井館長は、創始者大山倍達総裁から「礼の際も目を伏せてしまわず、
相手の気配を見ておくように」散々指導されたそうです。
「一刀斎夢録」でも無防備に目を伏せて礼をする聞き手に斉藤一はこう言います。
「お前は俺に首を斬られたいのか?」
6)不用意にならない
こういった所作の一部をとってもすべてが意味があります。
それを理解すれば、腰までの間合いと首までの間合いが変わるような不用意な態勢はとってはならない、
と推測できます。
立ったまま、無謀にに前かがみになって刀を置くことなど、道場であってはならないのです。
そのときに敵が襲って来れば、見事に首は持って行かれます。
もしこんなことが起これば、「士道不覚悟」と言わずしてなんと言いましょうか?
そして、常に敵を想定し、無駄省いて心とからだの用意ができる礼法は、
それ自体が合理的で美しく優美になるのでしょう。
7)道場で意識する
今も残るこういった所作には意味がある。
その修練は非常に重要なのだ、と認識して、少なくとも道場で稽古する間は意識しましょう。
それができれば、日常生活でも意識してみましょう。
着物を着なれた人が堂々として見えるように、
日常においても侍の姿に見える人になるのではないかと思います。
■さて。
鵬玉会のミッションは「無外流居合の普及・指導を通じて、武士道の醸成に貢献する」です。
武士道を体現するような美しい所作に徹底してこだわってみましょう。
私達は武士道に最も近い武道の一つを学んでいる、
と胸を張って今日の稽古に望みましょう
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武田鵬玉
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【2】東京に日本橋
浜町稽古場所を開設!
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日本の起点、日本橋 浜町(にほんばし はまちょう)に新稽古場所が4月から誕生しました。
(日本橋浜町とは)
日本の起点、日本橋は、日本橋人形町、日本橋室・・・といった風に、
広い地域です。
その中でも、墨田川に面した日本橋浜町は江戸時代には大名家の蔵屋敷、
諸藩の藩邸が並んでいたところです。
武家の下町であり、作家東野圭吾さんの作品「新参者」の舞台となった街です。
(稽古場所は)
久松小学校 体育館
新宿線「浜町」から5分、JR「馬喰横山」から4分、浅草線「東日本橋」か4分、
浅草線・日比谷線「人形町」から5分とアクセスがよい「久松小学校」です。
(稽古曜日)
土曜午前の部を本部道場からこちらに移します。
広く、天井も高いため、たくさんの会員で稽古できます。
■場所;久松小学校体育館
東京都中央区日本橋久松町7番2号
アクセス;新宿線「浜町」から5分、JR「馬喰横山」から4分、浅草線「東日本橋」か4分、
浅草線・日比谷線「人形町」から5分
稽古開始 4月19日(土)9時~10時30分
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【3】次回
熊本での鵬玉指導
無料体験受付中
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4月27日(日)15:00~17:00
▼極真会館 熊本大津道場
熊本県菊池郡大津町大津132
熊本で鵬玉が指導いたします。
無料体験稽古を受けたい、という方はお申し出ください。
よろしくお願いします。
▼無料カタログのご請求はこちらから
http://mugairyu.net/03_01_nyumon_s3.html
▼見学・無料体験のお問い合わせはこちらから
http://mugairyu.net/03_01_nyumon_s3.html
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【4】編集後記
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■遂に日本橋浜町に稽古場所を開設しました。
浜町、人形町、東日本橋、馬喰横山町、水天宮からもアクセスがいいところです。
ぜひ広い体育館で稽古をしましょう。
また、興味はあったが遠かった、という方も
この機会にご検討ください。
無料体験もお受けしています。
■実は、この小学校に併設するひさまつ幼稚園に娘が通っています。
毎日元気に通うところにお世話になるのは、やはりご縁だなあ、と思います。
■今年のテーマは
「行到水窮処
行きて到る 水の極まるところ
坐看雲起時
座して看る雲の起こる時」
たくさんの仲間が武道に出会っています。
あなたが、まだ会えていない方だとしたら、ご縁がつながることを祈ります。