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HOME > 鵬玉会 > 夢録 > 十 土方歳三資料館 土方愛館長 > 十 土方歳三資料館 土方愛館長 その2
11) 甘えん坊の末っ子が自立してリーダーシップを発揮
土方さん でも当時は敗軍の将です。土方家でも当時大変だったんですよ。こうやってようやく再評価されたのも最近の話なんです。そんな大変な状況下、彼の身近な人たちにとっては忘れられない人であったようです。生き残った隊士達の中で日記なんかを携えて相当土方家を訪問してくださっています。何があったかを報告したい、歳三さんの真の姿を副長の実家に伝えたい、という思いがあったんでしょうか。
武田 それは凄い話ですね。
土方さん そういう隊士の気持ちを考えると、歳三さんには、人を惹きつける魅力があったんでしょうね。
武田 甘えん坊の末っ子が自立してリーダーシップを発揮するようになるきっかけというのはどこだったんでしょうか。
土方さん 最後まで甘えん坊だったんじゃないかと思いますよ。甘えん坊という面ではなく、のびのびして天真爛漫だった側面が強かったように思いますが、そこを失わなかったところが魅力的だったんじゃないでしょうか。
武田 なるほど。10人も兄弟がいて、のびのびしていたら、人をよく観察しながら成長したのかもしれませんね。その子ども時代が、後の新選組に生きているような気がしてきました。
12)根っこにあったのは末っ子ののびのびした、
いたずらっ子の歳三さん
土方さん 箱館に行くに従い、「鬼の副長」としての面ではなく、愛情にあふれた人のようになったと言われますよね。それは成長しているようにも見えますが、実は素に戻っていった、と言えるように思います。
武田 ああ、なるほど。そういう見方は自然かもしれませんね。
土方さん 近藤勇さんは新選組のアイコンですよね。トップです。それを支えるのは副長の役目ですから、組織のNo.2として人と接するのも厳しい姿勢で臨むわけです。しかし、近藤さんが千葉の流山で別れていなくなった。それだけではなく、井上さんや沖田さんもいなくなった。組織のNo.2としての顔を意識して作るのではなく。自分のキャラクターを反映できるようになり、自由になっていったようにも見えます。そう考えれば、根っこにあったのは末っ子ののびのびした、いたずらっ子の歳三さんのように思いますよ。
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