|
20 |
(後編) |
19 |
(前編) |
18 |
|
17 |
(後編) |
16 |
(前編) |
15 |
|
14 |
|
13 |
(後編) |
12 |
(中編) |
11 |
(前編) |
10 |
(後編) |
09 |
(前編) |
08 |
(後編) |
07 |
(前篇) |
06 |
(後編) |
05 |
(前編)
|
04 |
|
03 |
|
02 |
|
01 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
HOME > 鵬玉会 > 夢録 > 二十 斎藤一ご子孫 藤田さん1 > 二十 斎藤一ご子孫 藤田さん 後編 2
13)〇〇流が強いのではなく、個人が強いのだ
武田 斎藤一さんが、天然理心流の道場に出入りしながら居合を稽古していたのを考えると、天然理心流9代目宗家宮川先生とおつきあいしていただきながら居合をやっている鵬玉会の一門は皆が斎藤一さんの志を継いでいる、と思っておけばいいような気がします。
藤田さん ふむ。
武田 私がもう一つ、あまり流派に固執していない理由として、「こう感じている」ということもあるように思います。私の武道歴の始まりは当時大ブームになった極真空手からです。「地上最強の空手」と言われていましたし、「最も強い格闘技は空手だ」と思っていました。でも今になってみると、どの武道が強い、というのは間違いだと思うんです。武道や流派に関係なく、強い人が強い。結局流派ではなく個人。多分これが真理です。
藤田さん なるほど。
武田 そう考えると、「無外流だから」というのも本当は関係なく、その人が一歩でも半歩でも本物に近づこうと稽古を重ねればいいのではないかと思います。きっと斎藤一さんがお聞きになっても「そうだよ」とおっしゃっていただけるのではないでしょうか。(笑)
14)「150回忌総供養祭」の感想
藤田さん 無外流の演武は塩川先生の演武を見たのが初めてです。
武田 先代ですね。その弟子が私の師である、宗家の新名玉宗です。
▲「150回忌総供養祭」最前列でご覧になられているのが、会津松平家第14代松平保久(もりひさ)氏。松平容保公のご子孫の前で演武。京で斎藤一さんが容保公の前で演武したのを思い出しながら。 |
藤田さん 先日、「150回忌総供養祭」で演武を生で見る機会を得ました。ふと思い出したことがあるんですが、よろしいですか?
武田 お聞かせください。
藤田さん 会社に入社した頃に、尊敬していた上司から、「他人の力が自分と同じと思ったら向こうの方が上、他人の力が少し上と思ったら本当は向こうの方が遥かに上。」と教えられました。
武田 含蓄の深い言葉ですね。
藤田さん それから長年仕事をしていて学んだことは次のようなことです。「知識や技など、全てのことについて、自分より実力が劣る他人についてはそのレベルや問題点が一目で良く判る。自分よりレベルが高い他人についてはそのレベルや、どこがどれだけ優れているかを判断することは難しく、自分との差は小さく見える。」
武田 なるほど。
藤田さん 私は曽祖父と違い、剣については心得がありません。あのとき見た技がどれだけ優れたものであるのか、全くと言っていいほどわかりませんでした。ただただ見ていました。先の先輩の言葉を重ねて考えると、どれだけ稽古されたのだろう、どこまで行かれたのだろう、と感じました。
武田 斎藤一さんのご子孫にそう言っていただくと、穴があったら入りたくなりますが、嬉しく思います。今はおかげ様で、あちこちの演武に今お呼ばれされています。
15)東映ビデオ × 無外流居合鵬玉会
藤田さん 斎藤一を描いた漫画も多いようですね。
武田 そう言えば、東映ビデオからのオファーで「舞台 警視庁抜刀課 Vol.1」に居合監修として組むことになりました。
藤田さん 「警視庁抜刀課」・・・ふふ。
武田 そうです。警視庁抜刀隊、明治の斎藤一さんがモチーフですよね。
藤田さん ふふ。
武田 監修だけではなく、舞台で演武をしたり、トークをしたり、パンフレットの中ではジャパン・アクション・エンタープライズの殺陣師青木哲也先生と対談も掲載されているようです。
藤田さん ジャパン・アクション・エンタープライズ・・・
武田 昔は千葉真一先生や真田広之さん、志穂美悦子さんで有名だったとこです。
藤田さん ほう。
武田 その殺陣師さんの勧めで私達鵬玉会にお話が来たんです。極真を描いた映画「空手バカ一代」も東映だったのでご縁を感じましたし、嬉しく思いました。
藤田さん ふふ。
武田 別に私のところではなくても、世に凄い先生はたくさんいらっしゃるんですから。
藤田さん そうですか。
武田 本当は浅田次郎先生の、斎藤一を描いた小説「一刀斎夢録」を映画にしてほしいんですが。主役はかなわなくても、斬られる役でも出てみたいです。(笑)
藤田さん ふふ。
武田 浅田次郎先生は「一刀斎夢録」では、京都に残っていた研ぎの記録まで調べたそうですよ。
藤田さん それは読んだことがあります。
▲東映ビデオ × 無外流居合鵬玉会
「舞台 警視庁抜刀課 Vol.1」舞台アフタートークイベント
|