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HOME > 鵬玉会 > 夢録 > 七 天然理心流勇武館副会長 井上雅雄先生 > 天然理心流勇武館副会長 井上雅雄先生2 > 天然理心流勇武館副会長 井上雅雄先生3
16)天然理心流の指導の上で
武田 新選組の井上源三郎のご子孫である、という意識は、今も稽古の指導の際にもおありですか?
井上先生 源三郎のように素晴らしい人間、そして指導者になりたいと思います。目指すことが重要じゃないでしょうか。
武田 私は井上源三郎さんのイメージがガラリと変わりました。
井上先生 そうなっていただければ、今回お話できたことも意味深いと思いますよ。
武田 私たちは、実際に刀を扱う武道を稽古しているわけです。他の武道とくらべても、侍を意識することは大きいかと思います。そういう側面では小名味「武道」でも他とはちょっと違います。
井上先生 そうですね。
武田 よく言われる、刀を扱う武道は、そういう意味では武道を志す人が最後にいきつく最終武道であろうかと思います。そんな武道を追及されるからこそ、技の中、所作とかの中に当時の新選組を理解するものとかありますか?
井上先生 武道は素晴らしいものだと思いますが、難しく考えずに柔軟にやっていいんじゃないかな、と思います。おそらく昔もそうだったんじゃないかな。だって人の持つ心の強さ弱さはそう変わりがないように思います。そんな事例が三代宗家の近藤周助さんと九代宗家の宮川宗家です。
武田 というのは?
井上先生 近藤周助さんは、勝った人をもちろん褒める、でも負けた人も褒めたんだそうです。どんな人でもめげることはありますからね。でもちょっとでもよかったところを褒めてもらえると元気も出ます。近藤周助さんは「よくやった、あそこはよかった」と褒めたんでしょうか。
武田 なるほど。負けても次に頑張れそうですね。
井上先生 実は宮川宗家もそうなんです。その姿勢だからこそ、厳しい指導もすんなり受け入れられるんでしょう。
17) 弱さを知ってどう乗り越えるか、それが修行
武田 私は稽古を見学させていただいて、凛とした雰囲気だと思いました。その一方、宮川先生、井上先生ともに表情がお優しく、親身に指導されているのが印象的でした。そうですね。昔の人だって、鬼のように鋼の心を持っていたわけじゃないでしょうしね。
井上先生 その弱さを知ってどう乗り越えるか、それが修行ですね。武道はそのために最高のものだと思います。
武田 天然理心流と剣道は違いますか?
井上先生 足の運びから違いますよね。古武道と近代剣道はやはり違います。
武田 ではもう少し核心に迫らせてください。武道を現代においてやる意味は何でしょう。
井上先生 やはり武士道じゃないでしょうか。今の社会だからこそ必要なものだと思います。礼だって、そのうちの一つです。
武田 井上先生の考えられる武士道とは一言で言うと何でしょう。
井上先生 人間育成への道、神に向かい礼から始まり神により近づく道だと思います。
18) 武士道は人間育成への道
井上先生 武士道は元々の日本人の心の中にはあると思うんです。
武田 なるほど
井上先生 例えば土方歳三という人は武士道を追及した人です。であるなら、今流行のドラマや小説のように、近藤勇に対して「お前、そうじゃねえだろ」なんて口のきき方はしてないと思います。恩師であり、兄でもあるわけですから。そう説明すれば、日本人は「それもそうだな」と思うわけです。これが武士道を元々日本人が持っていると思う所以です。
武田 なるほど。
井上先生 武士道を曲げていくものが最近多いので、少なくとも私たち武道に携わるものがそうならないようにしていくべきですよね。
20) 武道の素晴らしいところ
武田 ありがとうございました。これから武道を学ぶ人のために何かメッセージをいただけますか?
井上先生 武士道精神というものを意識するだけで自然と背筋が伸びると思います。そこが武道の素晴らしいところです。ですから武道の入り口は「礼法」、「服装」。そう考えるだけでも社会生活に役立つことがわかります。
武田 なるほど。
井上先生 教えていただいた方に受けた恩を意識していきましょう。そこが無ければ武士道に裏打ちされた武道ではありません。自分がある程度できるようになると、「もう自分は強いんだ」と思ってそこから分裂したがる人が多いですね。でも私はそれはいかがなものかと思います。
武田 武道団体には多いですね。10人いれば10人言いたいことはあるのかもしれませんが、言わば天に届くメッセージがなければ、人の心にも届かないような気がします。宮川先生、井上先生は実際にご遺族ご子孫であるわけです。そんな幕末の新選組以来血族だからこそ考え続けて来られた言葉があって、重みを持って伝わってくるような気がします。
井上先生 宮川宗家は古文書の解読も一所懸命やってこられました。その文書を通して天から降りてくるものもあるのかもしれませんね。自分の狭い心だけでいろいろ考えても限界がありますよ。
武田 私も心がけて、自分の感情だけで走らないようにします。
井上先生 最後まで徳川様のために戦い抜いた井上源三郎は、甲州武田の血を受け継ぎ、武士道精神を貫いた多摩最強の剣士だったと言えると思います。
武田 新選組副長助勤六番隊組長 井上源三郎様の血を受け継いでいる責任もおありなのですね。今後ともよろしくお願いいたします。
井上先生 今後もご一緒に武士道精神を貫きましょう。私たちの使命としてね。
鵬玉独白
古人の跡を求めず、古人の求めたるところを求めよ
前編に続いて、井上源三郎ご子孫の井上雅雄先生の後編をお届けしました。
井上源三郎という歴史の中に埋もれた事績をお届けした今回はいかがだったでしょうか。
残された手紙を見ると、胸が躍りますね。
その当時を生きた人たちの気持ちの一端を感じながら居合を修めていきたいと思います。
まだ出会っていないあなたとも、一緒に居合の向こうを見る機会を持てることを祈って。 |
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